法律に基づいた権利を行使する弁護士に任せれば、ひとまず債権者からのしつこい催促を止められます。
利息免除といった比較的軽い要求を行う任意整理では、弁護士に支払う報酬がいくらになるのかが気になるところです。
費用の内訳としては、正式に委任した時点で着手金を支払うのが一般的で、債権者に個別に交渉しなければいけないため、手間がかかる分に見合った金額を請求されます。
任意整理の場合は、債権者に交渉する内容が定型になっているので、交渉する債権者の数に基本費用をかけた金額になるのです。
弁護士は法律の専門家として仕事を請け負っているため、着手金の他にも依頼を達成した場合にのみ受け取る成功報酬が設定されているのが普通になっています。
細かい内訳としては、借金を減額できた場合や、払い過ぎで債権者から返してもらう過払い金ができた場合の報酬もあるので注意しましょう。
これらの交渉の成果については、その金額に対するパーセンテージで報酬金額が決まるので、契約前に一通りチェックしておくべきです。
さて、気になる弁護士への報酬の支払い方法ですが、委任した時点から債権者への返済をストップするので、そこから債務整理を進めていく期間で支払うのが大半の事例となります。
詳しい調査から始める関係上、決着がつくまでにはそれなりの期間がかかるので、任意整理が完了するまでの分割払いに応じてくれる法律事務所も多く存在しています。
新たな返済計画を考案するためには、現状の債務を正確に把握する必要があり、弁護士が各債権者に対して債務整理に入るから返済を停止する旨も通知してくれるので安心です。
早めに債務整理を依頼した方が良いのは、細かな手続きまで丁寧に代行してくれる法律事務所へ必要な報酬を支払うためでもあります。
いくら依頼人のために動く専門家といえども、契約前に提示した各種費用をきちんと払ってもらわなければ、仕事を始められません。
もちろん、お金に困っているから債務整理を依頼しにきた事情は重々承知しているので、良心的な法律事務所では長期の分割払いの相談にも乗ってくれます。
ただし、正当な報酬を受け取ってこその仕事ぶりであるので、善意に甘えすぎずに、すぐに短期の仕事を増やすなどの誠意を見せなければいけません。
依頼人の味方であるプロに必要な手続きを進めてもらい、その間に法律事務所に支払うべきお金を稼ぐというのが、債務整理の基本的な流れです。
とはいえ、各債権者へ返済していた分をそのまま法律事務所へ回すことで、大半の方が債務整理を終えるまでに支払えています。
